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訪問看護師の転職で失敗しない見極めポイント7つ|求人票のどこを見るか

訪問看護は求人が豊富な分野です。ただ「訪問看護ステーション」と一括りにされていても、中身は事業所ごとにまったく違います。同じ「訪問看護」で転職した2人が、片方は生き生きと働き、片方は半年で辞める——現場ではよくあることです。

この記事では、求人票と面接で必ず確認しておきたい7つのポイントを、訪問看護ステーションの運営側の視点も交えて解説します。

① オンコールの回数と手当の内訳

訪問看護の転職で、入職後のギャップが最も大きいのがここです。求人票に「オンコール手当あり」とだけ書かれている場合、次の3点を必ず質問してください。

  • 月に何回の待機か(スタッフ数で割り算すると見えてきます)
  • 待機手当はいくらか(1回あたり1,000〜3,000円が一般的な水準)
  • 実際に出動した場合の手当は別途つくか(ここが別建てかどうかで年収が変わります)

「待機手当だけで出動手当がない」事業所は、夜間に何度呼ばれても収入が変わりません。逆に、待機は多くても出動が月1〜2回という事業所もあります。回数だけでなく、利用者層(ターミナル中心か、慢性期中心か)を聞くと出動頻度の見当がつきます。

② 直行直帰が可能か、事業所に戻る必要があるか

ここは生活の質に直結します。訪問後にいちいち事業所へ戻る運用だと、実質的な拘束時間が1時間以上伸びることがあります。

チェックすべきは、記録をどこで書くかです。タブレット等でその場で記録できる体制か、事業所のPCでしか記録できないか。後者の場合、直行直帰は事実上できません。

③ 1日の訪問件数と移動手段

常勤で1日4〜6件が標準的なラインです。7件以上が常態化している場合、記録の時間が確保できず残業か持ち帰りになりがちです。

あわせて、社用車があるか・自家用車持ち込みか、ガソリン代の支給基準はどうかも確認しておきましょう。自家用車持ち込みで距離あたりの支給額が低いと、地味に負担になります。

④ 教育体制:同行訪問は何回あるか

訪問看護は「一人で判断する場面」が病棟より圧倒的に多い仕事です。だからこそ、入職時の同行訪問の回数が重要になります。

目安として、訪問看護の経験がない方であれば最低でも1か月・20件程度の同行があると安心です。「2〜3回同行したら一人で回ってもらいます」という事業所は、経験者向けと考えたほうがいいでしょう。

面接では「未経験で入った方は、何回くらい同行してから独り立ちしていますか」と実績ベースで聞くのがコツです。制度としてあるかどうかより、実際にどう運用されているかが知りたい情報です。

⑤ 常勤換算の人数とステーションの規模

訪問看護ステーションの指定基準は常勤換算2.5人以上ですが、2.5人ぎりぎりの事業所は、1人休むと回らなくなります。有給が取りづらい、オンコールが集中する、といった問題はここから来ます。

5人以上いる事業所であれば、休みもオンコールも分散します。求人票に人数が書いていなければ、面接で必ず聞いてください。介護サービス情報公表システムでも人員体制は確認できます。

⑥ 加算の取得状況=経営の安定度

これは看護師側からは見えにくい部分ですが、事業所の安定度を測る良い指標になります。

  • 緊急時訪問看護加算:24時間対応の体制があるか
  • 特別管理加算:医療依存度の高い利用者を受けているか
  • ターミナルケア加算:看取りに対応しているか

これらを算定している事業所は、収益基盤がしっかりしている一方で、求められるスキルと負荷も高いということです。どちらが良い悪いではなく、自分がどちらを望むかで判断してください。「がっつり看取りをやりたい」のか「まずは慢性期で慣れたい」のかで、選ぶべき事業所は真逆になります。

⑦ 給与の内訳:基本給か、みなし残業か

訪問看護は給与水準が高めに提示されることが多い分野ですが、総額の中身を必ず分解してください。

  • 基本給はいくらか(賞与や退職金は基本給を基準に計算されます)
  • 固定残業代(みなし残業)が何時間分含まれているか
  • オンコール手当は含まれているのか、別途なのか
  • 訪問件数に応じたインセンティブはあるか

「月給38万円」でも、うち10万円がみなし残業45時間分+オンコール手当込み、というケースがあります。基本給で比較しないと、賞与で大きな差が出ます。

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求人票だけでは、オンコールの実回数や記録時間の扱いまでは読み取れません。気になる事業所が出てきたら、内部事情を把握しているエージェント経由で確認したほうが早く、確実です。
介護・福祉の転職サイト『介護JJ』

まとめ:求人票では分からないことのほうが多い

7つ挙げましたが、このうち求人票だけで判断できるのはせいぜい2〜3項目です。残りは面接や職場見学で聞き出すしかありません。

ただ、応募者本人から給与の内訳やオンコールの実態を細かく聞くのは気が引ける、という声もよく聞きます。その場合は、転職エージェントを間に入れて条件面を確認してもらうのが現実的です。エージェントは事業所側の内部事情(離職率、実際の残業時間など)を持っていることも多く、聞きにくい質問を代わりにしてくれます。

訪問看護は、合う事業所に入れば長く続けられる働き方です。最初の情報収集に時間をかけてください。

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