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訪問看護ステーションの売上はどう決まる?基本単位数一覧と看護師1人あたり月商シミュレーション

訪問看護ステーションの売上は、「訪問1件あたりの単価 × 訪問件数 + 加算」というきわめてシンプルな構造です。ビジネスモデルとしてわかりやすい反面、1人あたりの訪問件数がそのまま経営を決めてしまうという厳しさもあります。

この記事では、介護保険の基本単位数を一覧にしたうえで、看護師1人あたりの月商がどれくらいになるかを具体的に計算します。

この記事でわかること

  • 訪問看護の基本単位数(時間区分ごと)
  • 1単位が何円になるか(地域区分で変わります)
  • 看護師1人あたりの月商シミュレーション
  • 加算を積むと売上がどれだけ変わるか
  • 人件費率から見た損益の目安

 訪問看護ステーションは非常にわかりやすいビジネスモデルです。

訪問看護師が訪問した単価が売り上げになります。

その他にも加算での報酬がありますが、1件あたり8000円から9000円程度と考えられます。


指定訪問看護ステーションの訪問看護(介護保険)の単位数

20分未満

(週に1回以上、20分以上の保健師又は看護師による訪問を行った場合算定可能)

314単位
30分未満471単位
30分以上1時間未満823単位
1時間以上1時間30分未満1128単位
1時間30分以上の訪問看護を行う場合1428単位
理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士の場合

(1日に2回を超えて実施する場合は90/100)

294単位

※准看護師の場合は上記の基本単位数×90/100


1日4件で1か月に20日稼働すれば、

8000円 × 4回 で1日32000円

一カ月で640,000円の売り上げになります。


1単位は何円になるのか

単位数はそのまま円ではありません。地域区分によって1単位あたりの単価が変わります。訪問看護の場合はおおむね次のとおりです。

地域区分1単位あたり
1級地11.40円
2級地11.12円
3級地11.05円
4級地10.84円
5級地10.70円
6級地10.42円
7級地10.21円
その他10.00円

たとえば「30分以上1時間未満(823単位)」を単価10.42円の地域で提供すると、823 × 10.42 = 約8,575円。冒頭の「1件あたり8,000〜9,000円程度」という感覚は、この区分の訪問を標準に考えた数字です。

看護師1人あたりの月商シミュレーション

1日の訪問件数1日の売上(8,500円換算)月20日稼働の売上
3件25,500円510,000円
4件34,000円680,000円
5件42,500円850,000円
6件51,000円1,020,000円

1日1件の差が、月20万円近い差になります。移動時間の短縮やエリアの絞り込みが経営に直結するのは、この構造があるからです。

加算を積むとどこまで変わるか

基本単位数だけを見ていると気づきにくいのですが、体制加算は訪問件数を増やさずに積み上がる売上です。

加算単位数(月)10.42円換算
緊急時訪問看護加算(Ⅰ)600単位約6,252円
特別管理加算(Ⅰ)500単位約5,210円
合計(1人あたり)1,100単位約11,462円

両方を算定できる利用者が20人いれば、それだけで月およそ23万円。訪問を増やさずに看護師1人分の売上の3分の1近くを確保できる計算です。加算の設計が経営を左右するというのは、こういう意味です。

人件費率から見た損益の目安

訪問看護は人件費率がおおむね70〜80%になりやすい事業です。月商85万円の看護師1人に対して、給与・社会保険料・賞与の会社負担まで含めた総人件費が60万円前後になるイメージです。

ここに家賃・車両費・システム利用料・事務職の人件費が乗るため、常勤看護師が2〜3名では損益がぎりぎりになりやすく、4〜5名を超えたあたりから安定してきます。逆に言えば、開設初期に訪問件数が積み上がらない期間をどう乗り切るかが最大の課題です。

よくある質問

Q. 医療保険の訪問看護だと売上はどうなりますか?

A. 医療保険は単位数ではなく訪問看護基本療養費・管理療養費という金額建てです。一般に医療保険のほうが1件あたりの単価は高くなりますが、訪問回数に制限があるため、単純にどちらが有利とは言えません。

Q. リハビリ職(PT・OT・ST)の訪問は売上が低いのですか?

A. 1回あたりの単位数は看護師より低く設定されていますが、1日に複数回入れる設計になっているため、稼働の組み方次第で売上は変わります。ただし1日2回を超える場合は減算されます。

Q. 准看護師だと売上はどれくらい下がりますか?

A. 基本単位数に90/100を掛けます。1割減と考えてください。

まとめ

  • 売上=単価 × 訪問件数 + 加算というシンプルな構造
  • 1件あたりはおおむね8,000〜9,000円(区分と地域区分による)
  • 1日4件・月20日稼働で月商およそ68万円
  • 体制加算は訪問件数を増やさずに積み上がる売上
  • 人件費率が高い事業のため、常勤4〜5名規模から安定しやすい

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売上の構造がわかると、自分の給与が訪問件数のどのあたりで設定されているかも見えてきます。件数と給与のバランスが気になったら、他事業所の条件を並べて確認してみてください。
介護・福祉の転職サイト『介護JJ』

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